吉永の家
 岡山県東部の特別史跡「閑谷学校」に近い、備前市吉永町にできた、平屋の小さな住まいである。お母さんと3人の成人した子供達の4人家族の住まいを、限られた予算で建てることが求められた。  リビングと公道の緩衝地帯として計画した小さな庭と、南面する交通量の多い前面道路の間は、閑谷学校の石塀(せきへい)をモティーフに岩砕を載せた土塁を設けた。庭を囲った岩砕の凹凸は、エントランスとリビングからの見え方を何度も確認しながら決定された。施主の大好きな草花が四季折々に、エントランスから鑑賞できるのが楽しみである。 室内は4室の小さな個室以外は玄関も含めてワンルームとした。各室の間仕切りは、厚さ12mmの合板1枚で造り、最小限のプライバシーを確保している。仲の良い家族の現在の生活スタイルを活かし、次男さんの車椅子の生活を考慮した計画である
吉永の家
撮影 後藤健治

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